温故知新の家
「温故知新」という言葉があります。
「古きをたずねて、新しきを知る」成長神話のなかで、経済の発展や、成長ばかりに目をやっていた日本人にとって、今のこの言葉は、とても大切であるかもしれません。
この家は、「必要にして十分」なことを旨としています。
千金堂の構造指針が作りだす、安全と安心は、最優先に必要なことです。
玄関には、昔ながらの土間。
フレキシブルで、とても便利なコミュニケーションスペース。
土間に面した、LDKスペースは、「等身大の豊さ」を作り出します。
「必要」であることを、丹念にバランスよく総合していくことで、落ち着いた表情とつつましい「かわいげ」のあるフォルムです。
まさに、「温故知新」の境地です。 (滋賀県近江八幡市)